◆ Victoria ◆ 2016年8月 イギリス

Season1 2:失えない味方 Ladies in Waiting

カンバーランド公爵は政治を自分の意のままにしようと、ヴィクトリアの摂政としてケント公妃を立て、その相談役としてコンロイと自身がつこうと画策をします。
ケント公妃は娘ヴィクトリアに、摂政になるために自分に皇太后としての称号を与えることを要求をしますが、ケント公妃の訴えを跳ね除けるヴィクトリア。
カンバーランド公爵達の圧力に耐えながら、ヴィクトリアを献身的にサポートするメルバーン首相。

バッキンガムハウス、レーゼンの指示で厨房にガス灯が導入されます…ガス灯工事で壁をはがした事により、ネズミがあふれ出し混乱する厨房。

英国議会、議論されていたカリブ周辺の奴隷制廃止法案(ジャマイカ法案)の可決が僅差だった事が原因で、メルバーン首相は辞職を考える事になります。
メルバーンが首相でなくなれば、唯一の自身の理解者が去ってしまう事になる為、ヴィクトリアは動揺し、政治的実力を持つウェリントン公爵に相談を持ち掛けます。
ですが、次の首相にはトーリー党のロバート・ピールが有力であるとし、首を縦に振らないウェリントン公爵…。

いても立ってもいられないヴィクトリアは、メルバーン首相に会いにドーバーハウスへ向かいます。
メルバーンは、君主である者は中立公正な立場でなければならないと話し、ヴィクトリアにピール卿の受け入れを認めなければならないと言い聞かせるのでした。

ヴィクトリアの元に挨拶にくるピール卿…ピールはヴィクトリアに、ヴィクトリアの側にいる女官全員がホイッグ党の者なので、半分をトーリー党の者に変えて欲しいと願い出ますが、話しを聞かず拒絶するヴィクトリア。
心配になった女官のポートマン婦人は、ヴィクトリアにせめて一人は自分と交代してホイッグ党の婦人を女官として入れるようにと話しますが、ヴィクトリアの心に迷いはなく、ピールの組閣を拒む態度をあらわにするのでした…。

ヴィクトリアがピール卿を拒んでいる事を耳にしたカンバーランド公爵は、コンロイを呼び出し、ヴィクトリアが情緒不安定になった事にして、摂政を自分とケント公妃で行う事を持ち掛けます。

メルバーン首相はヴィクトリアに、ヴィクトリアの強引な態度をいさめ、ピールの要望を飲むべきだと苦言します。
ケント公妃もまた、ヴィクトリアを心配し、こんな事では皆に乱心していると思われるとヴィクトリアに忠告するのでした。

バッキンガムハウスでヴィクトリアの誕生日会が開かれます。
ケーキの上に出てきたネズミに驚き騒ぎ立てるヴィクトリア…コンロイからこの事を聞いたカンバーランド公爵は、ここぞとヴィクトリアを情緒不安定に仕立て上げようとします。

ネズミが増えてしまった事で、ガス灯の設置中止をペンジに告げるレーゼン…レーゼンに反発していたペンジはこっそり喜びます。

ヴィクトリアに謁見し、改めてピールを首相にするように進言するウェリントン公爵…ですがヴィクトリアは自分が闘うには味方が必要だと話し、ピールが首相になる事による女官の交代を拒否します。
思案したウェリントン公爵は、メルバーン首相にカンバーランド公爵がヴィクトリアを失脚させようとしている思惑を耳打します…それを聞き驚くメルバーン。

ヴィクトリアの肖像画のお披露目会…意を決したメルバーンはヴィクトリアに再び、首相として立ちヴィクトリアをサポートする事を申し出るのでした。

夜の街…路地裏で、男に絡まれた衣装係のスケレットを助ける料理長フランカテリ…フランカテリはスケレットとマダム・フレッチャーの娼館で出会った事を思い出すのでした。

【つぶやき】
なんだか政治の話まで出てきて、少しややこしい感じがある今回です。
要するに、ヴィクトリアの側近を務めるメルバーン首相は、ホイッグ党の人なんですね。
メルバーンは、議会でのジャマイカ法案可決が僅差での結果となった事により、自身の首相である力量が衰えたと感じてしまい、首相の座をトーリー党のロバート・ピールに譲る事を考えます。
そこで、ピールがヴィクトリアに挨拶に行くのですが、ヴィクトリアの周りでお世話する女官達は、ホイッグ党員の奥方だらけ…もちろんピールは、自分のところのトーリー党の人も女官に入れて欲しいって、ヴィクトリアにお願いするわけです。

ヴィクトリアからすれば、宮内で唯一の味方であったメルバーンに去られては心もとないのに、おまけに今まで陰ながら自分をサポートしてくれていた、馴染みの女官達が入れ替わってしまうなんて、耐えられない!
って事で、メルバーンにこのまま側にいてもらおうと、彼女なりにストを起こしてしまう訳です。

ヴィクトリアの叔父であるカンバーランド公爵は、次期英国王の地位を持っています。
わがまま放題(に見える)ヴィクトリアが、このまま失脚してしまえば、自分の思うつぼ…なんて考えて、こっそり影でヴィクトリアを失脚させようと動きだします。
それを耳にしたメルバーンは、ここは頑張って、もうひと肌脱がなければって気持ちになり、退陣しようと思っていたところを、再度首相として仕切る事を決意…よってヴィクトリアも安心して、めでたしめでたし?って事になったんですよってお話なのでした。

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