◆ Game Of Thrones ◆ 第六章 冬の狂風 2016年4月 アメリカ

Season6 9:落とし子の戦い The Battle of the Bastards

エッソス大陸、親方達と奴隷商人の船団によって攻撃を受けるミーリーン、ドラゴンに乗り、ドスラク族の兵士を連れミーリーンの城に戻った女王デナーリス・ターガリエンは、相談役のティリオン・ラニスターに反撃に出ると指示します。
親方達の過度な報復に怒りドラゴンで全てを焼き尽くすと告げるデナーリスでしたが、ティリオンは策があると話し、和平交渉として再び親方達と奴隷商人を呼び出します。

交渉に現れた勝ち誇ったような親方達を前に、デナーリスは自らの統治はこれから始まると告げ、ドラゴンに乗り親方達の船を炎で沈め、さらにドスラク兵達に命じ、ミーリーンで反乱を起こす〈ハーピーの息子たち〉を一掃させます。
一気に形成逆転となったターガリエン軍、ティリオンは見せしめに親方達を殺し、怯える奴隷商人を生き残らせ、再び親方達が動き出すようであれば、デナーリス・ターガリエンが何をしたか思い出させろと警告するのでした。

ウェスタロス大陸、ウィンターフェル、城を奪回する為に、ボルトン軍と対峙するスターク軍。
北部同士の戦いで兵達を失いたくないジョン・スノウは、ラムジー・ボルトンに一騎打ちを提案しますが、ラムジーは拒否、軍隊での戦闘へ持ち込みます。
末の弟リコンを本当に捕虜にしたのか証拠を見せるように話すサンサ、ラムジーは証拠としてリコンのダイアウルフであるシャギードッグの首を投げ渡すのでした…。

決戦前夜…ボルトン軍との兵力の差が不安なサンサ・スタークは、兄ジョンに必死でラムジーが狡猾で凶暴である事を訴え、ラムジーは自らが北部総督に居座り続ける為に、捕虜になっているスターク家の嫡子であるリコンを殺してしまうと話します。
ですが他に手立てが見つからないジョンはこのままボルトン軍と戦うと話す事しかできないのでした…。

悩むジョンは〈紅の女祭司〉メリサンドルに助言を求めに行きますが、神のみぞ知ると話し明確な助言を得る事はできません。
同じく眠れず、テントの外を歩き回る騎士ダヴォス・シーワース、陣の中で雪に埋もれる火あぶり台の跡と、そこに転がる焼けた牡鹿の人形を見つけます。
この場所は以前スタニス軍が陣を張っていた場所…牡鹿の人形は、ダヴォスがスタニスの娘シリーンに贈ったもの…ダヴォスはスタニスがシリーンをも火あぶりにし、ロード・オブ・ライト〈光の王〉に捧げてしまった事を知るのでした…。

エッソス大陸、ミーリーン、ヤーラ・グレイジョイと弟のシオンが船100隻を持ちデナーリスを訪ねて来城します。
ヤーラは忠誠を誓う条件として、ターガリエン家が統治後の鉄諸島の返還と、父ベイロンを殺した叔父ユーロンの命を要求します。
デナーリスはウェスタロス大陸へ渡る為の船を得る為に、今後、略奪や襲撃などを禁止する事を条件に彼らと手を組む事を承諾するのでした。

ウェスタロス大陸、ウィンターフェル、とうとう決戦が始まり、両軍の総勢がにらみ合います。
ラムジーは捕虜であるリコンを連れ出し、リコンにスターク軍の兄ジョンの元まで走るように指示します。
怖がりながらも走るリコン…ですが、その後ろから一本一本とリコンに向けて矢を射るラムジー…。
ジョンはリコンを助けようと馬で駆け出します…リコンまでもうすぐ、ジョンが手を差し伸べた時…リコンの心臓にはラムジーの矢が…。

両軍の中央で、怒りに打ち震えるジョン…ラムジーは射手にジョンを狙うように指示します。
矢の降り注ぐ中、馬で駆け出すジョン、慌ててダヴォス・シーワースは騎馬兵の攻撃開始を伝えます。
ボルトン軍の矢で落馬するジョン、ラムジーはすかさず騎兵隊の攻撃を指示し、両者の戦いが中央で激しく始まります。

両軍が中央で戦う中、自軍の兵を気にも止めず、さらに射撃の指示を送り続けるラムジー。
ボルトン軍の矢の雨によって敵味方関係なく、多くの者が倒れ中央には死体の山が築かれて行きます…。
さらにラムジーは楯をもつ長槍兵達を使い、戦う両者を包囲、死体の山で後退する事もできず、寿司詰めになり、身動きが取れなくなるスターク軍なのでした。

スターク軍を追い詰め、勝利を確信したラムジー…ですがそこへスターク軍に新たな援軍が…スターク軍を囲む長槍兵達を一気に崩してゆくアリン軍の騎兵隊達…それを見守るサンサとピーター・ベイリッシュ…。
一気に形成は逆転し、包囲網から脱出したジョン達は、ウィンターフェル城の中へ逃げ込むラムジーを追います。

自軍の兵を戦いに全て投入していたラムジーは、城に入り門を閉ざし、籠城戦に入ろうとしますが、ジョンと一緒にラムジーを追いかけて来た巨人が、射手に矢を浴びせられる中、門を叩き壊し、ジョンとスターク軍は城へ入り込みます。
ジョンが開城の為に身体を張ってくれた巨人をねぎらおうとした瞬間、追い詰められたラムジーは巨人に矢で止めを刺し、この期に及びジョンに一騎打ちを提案します。
盾を手にし、ラムジーが放つ矢を防ぎながら、ラムジーに近づき、怒りにまかせ殴り倒すジョン…ボルトン家との死闘と末、ウィンターフェル城を取り戻す事に成功したスターク軍なのでした…。

戦場跡からリコンの遺体を回収し、地下墓地に埋葬する指示を出すジョン…。
捕虜となり椅子に縛り付けられ、犬舎に入れられるラムジー、サンサはラムジーに「お前も家も全て無くなり忘れ去られる」と告げ、餓えた猟犬を飼い主であるラムジーの元へ放つのでした。
自らが用意した猟犬に、今まで自らがしてきた事と同じ方法で復讐されるラムジー…サンサは静かに犬舎を去るのでした…。