◆ Game Of Thrones ◆ 第七章 氷と炎の歌 2017年7月 アメリカ

Season7 6:壁の向こう Beyond the Wall

ジョン・スノウ、ジャイアンツベイン〈巨人殺し〉トアマンド、ジョラー・モーモント、ジェンドリー、そして〈旗印なき兄弟団〉のべリック・ドンダリオン、ミアのソロス、サンダー・クレゲインらは、ホワイト・ウォーカー〈白き魔物〉率いる死の軍団から死人を捕まえる為に壁の北側を進んでいます。

デナーリス・ターガリエンに忠誠を誓うべきか悩むジョンは、トアマンドに〈壁の向こうの王〉マンス・レイダーは、誰にもひざまずかなかった為に多くの仲間を殺してしまったと聞かされます。
べリック達に〈紅の女祭司〉メリサンドルに自分を売り飛ばした事を怒るジェンドリー、ですが死ななかったとサンダーに一笑され、ジェンドリーは不服に思いながらも彼らを許す事になります。
ジョンはジョラーに、ジョラーの父でもある亡きナイツ・ウォッチ〈冥夜の守人〉の総帥ジオー・モーモントに託されたヴァリリア鋼の剣を手渡します。
ですがジョラーは、自分は家名を汚し、父はジョンに剣を与えたと言い、ジョンが持っておくようにと話すのでした。

ウィンターフェル、姉サンサ・スタークと父の思い出を語るアリア…アリアは父を殺したラニスター家に従ったと話しサンサを責めます。
アリアから、昔、サーセイに書く事を強要されたロブへの文を見せられるサンサ…そこには、父が王座を奪おうとしたので、王都へ来てラニスターに従い、対立を避けるようにと書かれています。
必死で子供だったと言い訳をし、ウィンターフェルが取り戻せたのは、自分の為にアリン家の騎士達が来たからだと話すサンサでしたが、アリアは冷たく突き放すのでした…。

壁の北側、ジョンはべリックになぜ生き返ったのか理由を尋ねます。
べリックは理由は分からないが、生きている者の為に戦うと言い、生きている人々を守る為にいると分かっていれば十分だと話すのでした…。
サンダーが炎の中で見た矢じりのような山が見え、死の軍団に近づいた事を感じるジョン達…。

ドラゴンストーン、デナーリスの独断行動が気になる〈女王の手〉ティリオン・ラニスターは、ドラゴンに焼き殺させたターリー親子の事を持ち出し、デナーリスをいさめますが、デナーリスはティリオンの策略でドーンとハイガーデンを失った事を指摘し、聞き入れません。

壁の北側、ホワイト・ウォーカーに操られた巨大熊に襲われるジョン達、炎の剣で応戦するべリックとソロス、燃えあがる巨大熊。
ですがその炎に足がすくんだサンダーを熊が襲い、皆で巨大熊を仕留めるも、サンダーを庇ったソロスが重傷を負います。
壁への帰還をソロスに促すも拒絶、炎の剣でソロスに応急処置を施すべリックなのでした。

ウィンターフェル、ピーター・ベイリッシュにロブへの手紙の件を相談するサンサ、手紙が北部の同胞に公表されたら、彼らは自分を裏切ると心配しています。
ベイリッシュはサンサに、姉妹で争う事になれば女騎士ブライエニー・タースが仲裁してくれると安心させます。

壁の北側、死の軍団の本隊を見つけたジョン達は、先行隊を襲い、動く死人を一体、拉致する事に成功します。
ジェンドリーにデナーリスへの文を事づけ、先にイーストウォッチ〈東の物見城〉まで走らせるジョン、自らは後から来る本隊に注意しながら仲間と共に死人を運び〈東の物見城〉へ向かいます。

捕らえた死人の叫び声で急ぎ追いつき、ジョン達を襲う死の軍団の本隊、凍った川の中州に追い込まれるジョン達、周りの氷が溶けかかっており、死の軍団は中州へは近づきませんが、ジョン達は周りを囲まれ立往生してしまいます。
その頃、走り続けて〈東の物見城〉まで無事たどり着いたジェンドリーがダヴォス・シーワースに保護されます。
凍える寒さの中、中州で一夜を過ごすジョン達…翌朝、傷を負っていたソロスは静かに息を引き取ります。
ジョン達はソロスの死体を焼き、この場から脱出する方法を模索するのでした。

ウィンターフェル、女王サーセイの元から呼び出しの文が届きます。
サーセイを警戒するサンサは、ジェイミー・ラニスターと交友のあるブライエニーを代理でキングズランディングへ向かわせます。

ドラゴンストーン、ジョンからの文が届き、3頭のドラゴンを連れ壁の北側に向かう事を決意したデナーリス。
ティリオンはデナーリスの身を案じて引き留めますが、デナーリスはドラゴンに乗り飛び立つのでした。

壁の北側、とうとう足元の氷が張り、中州に居るジョン達に向けて侵攻を始める死の軍団…必死に応戦するもどんどん追い詰められ後がないジョン達…そこへデナーリス率いる3頭のドラゴンが炎を吐き死の軍団を蹴散らし現れます。
デナーリスはドラゴンと共に中州に降り立ち、ジョラー達を背に乗せますが、皆を逃がす為に戦うジョンがまだ残されています。

ドラゴンが現れた事により動き出すホワイト・ウォーカーの長〈夜の王〉…おもむろに手にした氷の槍を空を飛び火を吐くドラゴンに放ちます…氷の槍で致命傷を負ったドラゴンは地に堕ち、目に光を失い氷の川へ沈んで行きます…。
ドラゴンが一撃で倒された事に動揺するジョン達…さらに氷の槍を手に取る〈夜の王〉…ジョンはデナーリスに逃げるように叫びますが、自らは死の軍団に氷の川へと引きずり込まれてしまいます。
ジョンが気になるも、その場から飛び立つデナーリス、ドラゴンは飛んで来た氷の槍をよけ、〈東の物見城〉へと向かうのでした。

その場より離れ再び進行を始める死の軍団…しばらくして川からジョンが自力で這い上がってきます。
ジョンを見つけた死の軍団が再びジョンへと襲い掛かろうとしますが、そこにジョンの叔父ベンジェン・スタークが現れ、馬にジョンを乗せ逃がし、自らは囮となり死の軍団に立ち向かうのでした。

〈東の物見城〉、サンダーは捕らえた死人を船に乗せ、南へと運びます。
壁の上でジョンの帰りを待つデナーリス…あきらめかけたその時、角笛が2度鳴り響き、馬に乗せられたジョンが戻ってきます。

ウィンターフェル、アリアの部屋で手紙を探すサンサは、アリアの鞄の中に多くの顔を見つけます。
部屋に戻ったアリアに、サンサは顔の事を訪ねますが、アリアはサンサを脅し、寄せ付けぬ態度を取るのでした。

〈東の物見城〉よりジョンを保護し、一緒に船で南に戻るデナーリス達…意識が戻ったジョンは、側にいたデナーリスに、ドラゴンを亡くしてしまった事を、自分のせいだと認め心から謝ります。
デナーリスはジョンを許し、共に〈夜の王〉と戦う事を約束し、ジョンもまたデナーリスにひざまずくことを告げ、歩み寄った2人の手は堅く結ばれるのでした。

壁の北側、氷の川に飲み込まれたドラゴンを引き上げる死の軍団…〈夜の王〉がドラゴンに手をかざすと、ドラゴンの目は再び開き青く光るのでした…。