◆ Game Of Thrones ◆ 第六章 冬の狂風 2016年4月 アメリカ

Season6 5:扉 The Door

カースル・ブラック〈黒の城〉、サンサ・スタークの元にピーター・ベイリッシュより文が届きます。
女騎士ブライエニー・タースを連れてモウルズ・タウン〈土竜の町〉に出向きベイリッシュに会うサンサ、ラムジー・ボルトンの性格を知りながら、自らを引き渡したせいで、ラムジーより毎日責め苦を受けたとベイリッシュを責めるサンサ。
ベイリッシュは謝罪すると共に、ウィンターフェル城へ進軍する際には、要塞ケイリンに駐留しているアリン家の軍隊を呼ぶように伝えますが、サンサは拒否します。
サンサの叔父ブリンデン・タリーがフレイ家よりリヴァーランを取り戻した情報をサンサに与えベイリッシュはその場を立ち去るのでした。

エッソス大陸、ブレーヴォス、〈黒と白の館〉で修行を続けるアリア・スターク。
ジャクェン・フ=ガーに呼び出されたアリアは、広場の舞台に立つ女役者レディ・クレインを暗殺するようにと、二度目の暗殺指示を与えられ、失敗すると次はないと告げられます。

ウェスタロス大陸、壁の北側、〈三つ目の鴉〉と共に遠い過去に戻るブランドン・スターク。
ウィアウッド〈神木〉の周りに集まる〈森の子ら〉が、人間を捕まえて来て、ドラゴングラス〈黒曜石〉を使いホワイト・ウォーカー〈白き魔物〉を作り出します。
…ホワイト・ウォーカーは〈森の子ら〉が人間の自然への侵略に対抗する為に作り出した魔物だったのです…。

鉄諸島、新しい王の選出会議が行われ、名乗りを挙げるヤーラ・グレイジョイ、弟シオンもヤーラが女王になるべきだと後押しします。
ですがヤーラに対抗し、叔父ユーロン・グレイジョイもまた名乗りを挙げ、無能な兄ベイロンを殺し王になる為に戻ったと皆に告げ、自身が王になれば、エッソス大陸に居るデナーリス・ターガリエンを支援し、ウェスタロス大陸を手に入れると宣言します。

結果、鉄の民はユーロンを王とし、溺神の洗礼を受けるユーロン…自分達がユーロンに排除され殺されると感じたヤーラとヤーラの支持者達は、グレイジョイ家の船を全部盗み、鉄諸島を離れるのでした。

エッソス大陸、ヴァエス・ドスラク〈騎馬族の都市〉、カラザール〈部族〉の長達を殺し、炎では燃えない自らを示し、ドスラクの民達の忠誠を得たデナーリス。
再びデナーリスの元に戻り、自らの命を救った騎士ジョラー・モーモントと今後の処遇を話すのですが、ジョラーは自らの左手に広がるグレイスケール〈灰鱗病〉を見せ、任務から解放してほしいと話します。
ジョラーを許そうとしていたデナーリスは残念がり、ジョラーにどこかで治療法を探し、再び自分の元に戻るように指示します。
ドスラクの民を連れミーリーンへと戻るデナーリス達を見送るジョラーなのでした。

ミーリーン、親方達と和平交渉を結んでから2週間、〈ハーピーの息子たち〉や自由民の反乱はなく、つかの間の平和が訪れています。
ティリオンは、平和を強固なものにする為に、ヴォランティスにあるロード・オブ・ライト〈光の王〉を崇める赤の寺院の女祭司キンヴァラを招き、デナーリスの功績と威厳を教義で広めてもらう事を思いつきます。
城に訪れたキンヴァラを警戒するヴァリスでしたが、キンヴァラはデナーリスは約束されし者だと話し、協力を申し出ます。

ウェスタロス大陸、壁の北側、瞑想に入ったブランドンは、ウィアウッドを取り囲むホワイト・ウォーカーと死者の大軍を目にします。
様子を伺うブランドン…ホワイト・ウォーカーの長〈夜の王〉と目が合った瞬間、ブランドンは腕を掴まれてしまいます。
あまりの恐ろしさで意識が戻り叫び声を上げるブランドン、〈三つ目の鴉〉はブランドンの腕に刻印が付けられたので、ホワイト・ウォーカー達が結界を破りここに入ってくると話します。
〈三つ目の鴉〉は「時は来た」と告げ、ここを去るようにブランドンに指示し、さらに自らの役目をブランドンが引き継がねばならないと伝えます。

カースル・ブラック〈黒の城〉、どうやってウィンターフェル城を奪取するか話し合うジョン達、現在の戦力ではボルトン軍にもホワイト・ウォーカー軍にも勝てないので、北部の諸侯を味方につける戦略を立てます。
サンサはブライエニーに叔父ブリンデンの元に行き、味方に誘ってほしいと指示します。
北部の諸家を味方につける為に、ジョン達一行は〈黒の城〉を後にするのでした。

壁の北側、〈三つ目の鴉〉が残り少ない時間でブランドンに情報を伝えようとしています。
その間に、帰り支度を始めるミーラ・リードとブランドンの従者ホーダー、ですが、ウィアウッドの周りには既にホワイト・ウォーカーが率いる死者の軍が取り囲んでおり、〈森の子ら〉が攻撃に備えています。

〈三つ目の鴉〉とブランドンはウィンターフェルの過去を観ています。
キングズランディングに居る子供の頃の父エダード…。

迫りくるホワイト・ウォーカー達から逃げる為に、瞑想中のブランドンを無理矢理ソリに乗せるミーラ。
死者の軍に対抗し炎のバリケードをつくる〈森の子ら〉ですが、結界は破られている為、易々と炎を超えて根の洞窟に入り込むホワイト・ウォーカー達…。

怖がって動かないホーダーに指示してほしいと訴え、ミーラが瞑想中のブランドンを起こしますが反応しません。
その間にも死者達が木の根の隙間を破り中に侵入してきます。

瞑想の中で必死に訴えるミーラの声を聴いたブランドンは、過去に居る厩番の少年ウィリスだった頃のホーダーを伝い現実のホーダーを操ります。
ブランドンが乗り移り、ソリを引き逃げ始めるホーダー、襲い掛かってくるホワイト・ウォーカーを〈黒曜石〉の槍で殺すミーラ、ブランドンのダイアウルフ、サマーはミーラ達を庇い死者達に殺されてしまいます。

洞窟に入って来た〈夜の王〉は、木の根に絡む〈三つ目の鴉〉を見つけ、自らの手で殺します。
瞑想の中で〈三つ目の鴉〉が砕け散るのを見るブランドン…。

洞窟の出口に辿り着いたミーラ達ですが、なおも追いすがる死者達、出口のドアを閉め抑えるようにホーダーに指示するミーラ。

「扉を押さえて(ホールド・ザ・ドアー)」
ミーラの声は瞑想の中まで響いてきます。
瞑想の中の少年ウィリスは、その声を聴き癲癇を起こしその場に倒れてしまいます。
慌ててかけよる周りの人々、痙攣しながらウィリスはミーラの言葉を繰り返します「ホールド・ザ・ドアー… ホーダドー…」

吹雪の中、ミーラ達の姿が消えて行く中、決死の覚悟で扉を守り続けるホーダー、扉を突き破り出てきた手が耐え続けるホーダーを襲います。

瞑想の中、ホーダーの名前の由来を知ったブランドン…悲しみに耐えながら見つめる少年ウィリスは、なおもミーラの言葉を繰り返すのでした。
「ホーダドー… ホーダー…」