◆ Game Of Thrones ◆ 第六章 冬の狂風 2016年4月 アメリカ

Season6 1:紅の女 The Red Woman

カースル・ブラック〈黒の城〉、総帥ジョン・スノウはアリザー・ソーンの裏切りにより、殺され雪の中に倒れています。
ジョンのダイアウルフ、ゴーストが騒ぐので中庭を覗き込んだスタニスの騎士ダヴォス・シーワースは、闇の中倒れるジョンを見つけ、同じく駆け付けたジョンの仲間エッド達に指示しジョンを部屋の中に運び込むように指示します。
ダヴォスが騒いでいるのを聞きつけ、メリサンドルが部屋を訪れます。
亡くなったジョンを見て、炎の中に北部で戦う彼を見たと話すメリサンドル…。

ナイツ・ウォッチ〈冥夜の守人〉を集め会議を開くアリザー、ジョンを幹部達で殺した事を告げます。
賛否両論が飛び交う中、総帥ジョンは野人を引き入れ、ナイツ・ウォッチを破滅させようとした為、苦渋の決断でした事だと皆を納得させます。

ジョンの仇を打つ為に、身を賭してアリザーを殺しに行くと悔しがるエッド達、ダヴォスは無駄死にするのではなく、まずはジョンに恩義がある者を集めるように話します。
その言葉に思いついたエッドは部屋を出て仲間を集めに向かいます。

北部、ウィンターフェル、愛人ミランダの死を悼むラムジー・ボルトン、幼馴染だったミランダの復讐を千倍にして返すと誓うラムジーなのでした。
スタニス軍を打ち破ったラムジーを誉める父ルースでしたが、サンサ・スタークとシオン・グレイジョイを逃がしたのは、ラムジーがいたぶったからだと非難し、サンサが戻らなければラムジーは跡取りをつくれないので、新妻ウォルダとの息子に期待すると告げ、ラムジーは不安にかられるのでした。

ウィンターフェル城から抜け出し、雪が積もる森の中を逃げるサンサとシオン、猟犬の追随を避ける為に氷の張る川を渡り、森の中にある木の根で休息を取る2人でしたが、すぐに猟犬が追いつてきます。
シオンはサンサに、自分が囮になるから、北へ向かいジョンの居る〈黒の城〉へ逃げるようにと諭します。
追手の注意を引こうと、追手の前に躍り出るシオン、ですが猟犬は隠れていたサンサをにおいで見つけ出してしまいます。

危機一髪のサンサとシオン…そこへ森の奥から馬に乗り女騎士ブライエニー・タースと従士ポドリックが現れます。
次々と追手をなぎ倒すブライエニーに助けられ、サンサとシオンはひとまず安全を確保する事ができるのでした。
サンサに剣を差し出し、騎士として仕える事を望むブライエニー、サンサは命の恩人であるブライエニーを自らの騎士として受け入れるのでした。

キングズランディング、ドーンからの船が到着した知らせを受け、娘ミアセラが戻ったと思い喜ぶ摂政太后サーセイ。
小走りで船着き場に迎えに出るのですが、船には弟ジェイミーと黄金の布を掛けられた一つの遺体が…ミアセラが死んだ事を悟るサーセイなのでした。
深い悲しみに打ちひしがれるサーセイを慰めるジェイミー、サーセイは魔女の予言通りに子供が死んでしまったと呟き落胆するのでした…。

ドーン、〈大公〉ドーラン・マーテルの元にミアセラが死去した知らせが入り、驚くドーラン。
側に居た亡きオベリンの愛人エラリアと娘エリアは、すかさずドーランとその従士を殺し、もうドーランに国を預ける事はできないと告げるのでした。

キングズランディング、停泊中の船の中で、愛するミアセラの死を悼むドーランの息子トリスタン、そこへ亡きオベリンの娘達が現れ、トリスタンの命を奪ってしまいます。

エッソス大陸、ミーリーン、女王デナーリス・ターガリエンが不在になってしまった事で、元奴隷達は不安にかられ、町は荒廃して行く一方です。
町をどうやって改善したら良いかを考える為に町を散策するティリオン・ラニスターとヴァリス、ヴァリスは〈ハーピーの息子たち〉の黒幕を探っていると話します。

デナーリスを探し馬で近隣を捜索する騎士のジョラー・モーモントとダーリオ・ナハーリス、高原でドスラグ族の騎馬隊の足跡を見つけた2人。
ジョラーは付近を探しデナーリスの指輪を見つけ出します。

ドスラク兵達に連れられ、カール・モロの元へ連れて来られたデナーリスは、自身がカール・ドロゴの妻であった事を告げます。
それを知り、デナーリスを丁重に扱うカール・モロでしたが、ミーリーンへ戻りたいと話すデナーリスへ、元王の妻達は、ヴァエス・ドスラク〈騎馬族の都市〉のドシュ・カリーン〈寡妃の会〉で寡妃(王を亡くした妻)達と共に過ごさなければならないと伝えます。

ブレーヴォスの町、自分の復讐の為に騎士マーリン・トラントを殺した罰で視力を奪われてしまったアリア・スタークは、〈黒と白の館〉を追い出され町で物乞いをしています。
そこへ〈黒と白の館〉に居た女が現れ、アリアに棍棒を渡し自分と戦うように指示します。
盲目のアリアは、女がどこに居るかも分からず叩きのめされますが、女はまた明日と告げ去って行きます。

〈黒の城〉、アリザーは総帥ジョンの遺体を匿い、籠城しているダヴォスに日没までにメリサンドルを連れて出て行けと告げます。
自分が選んだスタニスが真の王ではなかった事を思い落胆しているメリサンドル…服を脱ぎ老婆の姿に戻ったメリサンドルは失意の中静かに床に入るのでした…。