◆ Game Of Thrones ◆ 2011年4月 アメリカ

Season2 9:ブラックウォーターの戦い Blackwater

キングズランディングのすぐそこまで船の大軍を率いて迫りつつあるスタニス・バラシオン軍。
大戦が開かれようとしている前夜、摂政太后サーセイはグランド・メイスター(上級学匠)パイセルに毒薬〈夜の陰り〉を用意させます。
スタニス軍とラニスター軍それぞれが緊張した夜を送るなか、スタニス軍到着の鐘の音がキングズランディングに鳴り響きます。
サンサ・スタークに見送られ兵士の士気向上の為に前線に向かうジョフリー王、王妃サーセイ達は周りの女性を集めてラニスターの騎士イリーン・ペインと共に城の奥に避難します。

ついに戦いは始まり、スタニス軍に向けて放たれたワイルドファイア〈鬼火〉を積んだ一艘の船、〈王の手〉ティリオン・ラニスターの合図でシティ・ウォッチ〈王都の守り人〉総長ブロンが火のついた弓矢をスタニス軍に向けて放つと、〈鬼火〉が一気に燃え広がりスタニス軍の船を襲います。
さらに〈鬼火〉は自らの熱で爆発を起こし、スタニス軍の前衛船団は全焼、〈鬼火〉の脅威の破壊力を目にし息を呑むティリオン達なのでした。

〈鬼火〉で前衛船団を焼き尽くされたスタニス軍でしたが、スタニス・バラシオンを先頭にさらに城に向けて船団の侵攻は続き、ついにキングズランディングへ上陸、城壁での激しい攻防戦となります。

戦いに決着が着くのを待つサーセイはワインをあおり、サンサ相手にやりきれない気持ちをぶつけます。
そこに従士ランセル・ラニスターがサーセイに戦況を知らせに現れます。
スタニス軍の前線が息子であるジョフリー王が指揮を執っている城門に到達した事を知って、サーセイはジョフリー王を王の部屋に下がらせるようにランセルに命令します。

ティリオンの予想通り〈泥の門〉から攻めてくるスタニス軍、兵士が火だるまになるのを見て、過去のトラウマから放心状態に陥るラニスターの騎士サンダー・クレゲイン。
敵兵に襲われたところをブロンに助けられ、サンダーは我に返ります。
幼少の頃、兄グレガーに顔を焼かれたサンダーは火がトラウマとなってしまっているのでした。
戦場が火で覆いつくされ、戦えなくなったサンダーはジョフリー王とティリオンが戦えと命令するのを無視し、前線より撤退してしまいます。

緩む事ないスタニス軍の侵攻、そんな中、ジョフリー王はランセルが伝えてきた母サーセイからの呼び出しに答え前線を離れ城内に戻ってしまいます。
ジョフリー王という指揮官が居なくなり、兵士の士気が下がりだし、慌てて自ら指揮を執る事を決意するティリオン。

いよいよ〈泥の門〉が破られそうになり、サーセイは次男トメンと共に避難場所を離れます。
サンサは侍女シェイに部屋に隠れるように促され、慌てて部屋に戻り扉を閉ざします…と、そこには前線から逃れ、隠れて酒を飲むサンダーの姿が。
サンダーはラニスター家に愛想を尽かし、キングズランディングを離れようとしているのですが、哀れなサンサの事が気になり、一緒にウィンターフェルへ連れて行こうかと思案していたのでした。

なんとか〈泥の門〉でスタニス軍の第一陣を制圧したティリオンでしたが、その後からも途切れる事なくスタニス軍の攻撃は続きます。
スタニス軍のあまりの多さに立ちすくむティリオン…その時、味方である筈のラニスターの騎士マンドン・ムーアの刃がティリオンに襲い掛かります。
従士ポドリックがムーアに槍を突き立て、間一髪で命を救われるも、ムーアの刃を顔面に受け、その場に倒れこむティリオン…。

次男トメンを抱き、王の広間にある鉄の玉座に座るサーセイ、もはやここまでと感じ毒薬〈夜の陰り〉を取り出し、トメンに飲ませようとした時…広間の扉が開き、キングズランディング城に到着した父タイウィンが現れます。
タイレル軍と共に現れたタイウィン・ラニスター軍に、あと一歩のところで撤退を余儀なくされるスタニス軍なのでした。