◆ FARGO  ◆ 2014年4月 アメリカ

Season1 1:人喰いワニのジレンマ The Crocodile’s Dilemma

2006年ミネソタ州、夜道を車で走る男がいきなり飛び出してきた鹿にぶつかり交通事故を起こしてしまいます。
車のトランクからは、誘拐した裸の男が逃げ出します…自らも額に怪我をしており、次の算段を思案する車の男。

うだつのあがらない保険員の男レスター・ナイガードは、いつものように妻パールから愚痴を聞かされ仕事に出かけます。
仕事からの帰り、パールが欲しがっていた洗濯機を眺めていると、高校時代のいじめっ子サム・ヘスに出会います。
18年経った今でも変わらずレスターをからかうサム…レスターはサムに殴られると思い、自身でショーウィンドウにぶつかり怪我をしてしまいます。

顔の怪我を見てもらうために病院に行くレスター。
待合室で順番を待つレスターは、隣で同じように座って順番を待っていた奇妙な男ローン・マルヴォに、怪我の原因を聞かれます。
つい、サムにやられて腹が立つと愚痴をこぼしてしまうレスター。
レスターの愚痴を聞いたマルヴォは、恨みを晴らすために、サムを殺す事を請け負うと提案してきます…急な展開で冗談だと言い直すレスターでしたが、看護師に名前を呼ばれ、真意を確認できないまま席を立ってしまいます。

雪の中、交通事故現場を検証する警察官のヴァーン・サーマン署長とモリー・ソルヴァーソン。
何かとぶつかったまま放置されていた車を調べると、トランクの中からは鹿の死体が…運転手は不在で、近くの森を調べると、そこには凍死した裸の男の遺体が…。

サムが経営するヘス&サンズ運送会社にマルヴォが現れます…特に用件を言わず、サムの顔を確認して立ち去るマルヴォ。

妻パールと一緒に、弟チャズの家に遊びに行くレスター。
レスターはチャズの大事なコレクションの機関銃を壊してしまいます…そこから喧嘩になり、レスターの不甲斐なさを責めるチャズ。

サムは仕事帰りにストリップバー「ラッキー・ペニー」に遊びに行きます…サムの後をつけるマルヴォ。
バーの奥で女を買っていたサムを、マルヴォは後ろからナイフで突き刺し殺してしまいます。
マルヴォはその後、「リロイのモーテル」へと宿泊に向かいます。

警察官に連絡が行き、サムの殺人現場を検証するヴァーン署長。

朝、カフェで事件の整理をするヴァーン、モリーから事故車の運転手は頭部を打撃していた為、顔に傷のない裸の男は運転手ではないと指摘を受けます。

サムの自宅、サムが亡くなった事で悲しむ妻ジーナと息子達。
兄ミッキーの元にグロスマン弁護士と偽名を使ったマルヴォから電話が入ります…ミッキーに父サムが遺産を全て弟モーに譲ると書いた遺言書が出てきたと嘘の情報を伝えるマルヴォ。
ミッキーはマルヴォの言葉を真に受けて、モーにシャベルでなぐりかかります…たまたま事件の事情聴取に来ていたモリーは、驚いて2人を止めに入ります。

保険会社に出社したレスターは、上司からサムが殺されたので、サムの保険書類を準備するようにと指示されます。
驚くレスター…レスターは「リロイのモーテル」で見かけたマルヴォに真相を確かめに向かいます。
マルヴォは血相を変えてやって来たレスターに、法律や周りの者に流されるのではなく、強く生きることが必要だと語って聞かせるのでした。

ミッキーに殴られて怪我をしたモーに付き添い、病院に来たモリー…モリーは、頭の打撲治療に来た男が、レスターとサムの話をしていたことを看護師から聞き出します。

レスターの家、マルヴォに感化を受けて、調子の悪くなっていた洗濯機を修理するレスター…ですが洗濯機は完全に故障してしまい、それがきっかけで妻パールと口論になり、頭にきたレスターはパールを工具で殴り、殺してしまいます。
どうしようもなくなったレスターはマルヴォを電話で呼び出し、罪をかぶせようとしますが、そこへレスターに病院での事を事情聴取するためにヴァーンがやってきます。
レスターの様子がおかしい事に気付き、パールの遺体を見つけるヴァーン…レスターを逮捕しようとしていると、背後からマルヴォが現れ、ヴァーンはレスターの散弾銃で射殺されてしまいます。
地下へパールの遺体の様子を見に行くマルヴォ…そこにヴァーンの応援要請を受けたモリーが現れます。
気が動転したレスターはマルヴォを探しに地下へ降りますが、マルヴォの姿はなく…苦肉の策で自身も壁にぶつかり気を失った演技をします。
異常事態を感じ、レスターの家に飛び込むモリー、ヴァーンの遺体を見つけ警察署に連絡、地下にパールの遺体と気絶したレスターを見付けます。
その後、盗難車で町から去るマルヴォ…。

ミネソタ州ダルース、暴走車を止めるガス・グレムリー巡査、中にはマルヴォが乗っています。
マルヴォは言葉たくみに、自身が凶悪犯であり殺されたくなければ何もなかった事にするようにとグレムリーを脅します…マルヴォの奇妙な様子を警戒し、そのまま逃がしてしまうグレムリー。

翌日、病院で意識を取り戻すレスター…手には昨日の散弾銃で受けた怪我が残っています。

ヴァーンが撃たれて亡くなった事で、娘モリーの事を心配する父ルー…ですがモリーは気丈に警察の仕事を続ける事を伝えるのでした。

【つぶやき】
ファーゴ シーズン1です。
ふざけた下品なジョークも多々はさみますが、なかなか面白いドラマで、レスターが今後どうするのかが、早速楽しみです♪

あらすじには書ききれなかったのですが、今回マルヴォに殺されてしまったヴァーン署長には身重の妻アイダが居て、殺される前に彼は、産まれてくる子供の部屋に塗るペンキを買って、持って帰ろうとしていたんですね。
ヴァーンの死後、モリーがヴァーンの車にそのペンキを見つけて、アイダの元へ届けるシーンがあるのですが…もう、ギュッと胸が締め付けられる思いがしました…(T_T)

そしてこの一連の事件全てに関連している、謎の殺し屋ローン・マルヴォ…このドラマでは、視聴者にはあらかじめ犯人が解っていて、ドラマの中で、どうやって警察が事件を解決してゆくかを追ってゆくパターンで物語が綴られています。
でも今回出てきた警察官は、ヴァーンとモリー…ヴァーンは殺されちゃったし…モリー大丈夫?

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