◆ SUPERNATURAL ◆ 2007年10月 アメリカ
Season3 5:グリム童話殺人事件 Bedtime Stories
ニューヨーク州 メイプル・スプリングズ、ホームタウンの建築現場で家の建て方で揉めていた三人兄弟が謎の獣に襲われます…兄弟のうちカイルの命は助かりますが、他の兄弟は殺されてしまいます。
事件を聞きつけ、入院中のカイルの元に刑事に扮して現れるディーンと弟サム。
犯人は男で、腕にアニメのワイリー・コヨーテのタトゥーをしていたと供述するカイル。
森の中、ピクニックのカップルが道に迷い、一軒の家に辿り着きます。
家に住んでいた老婆に食事をご馳走になるカップル…ですが、パイには毒が…動けなくなったカップルの男性ケンは老婆に殺されてしまいます。
病院、命からがら逃げ延びたカップルの女性ワトソンに、事情聴取を取るディーンとサム。
あまり食べていなかったので薬の効き目が薄く、老婆を突き飛ばして逃げたと話すワトソン…事件の際に、窓から不思議な黒髪の少女がこちらを見ていたと話します。
森の中の家を調べる兄弟、窓には強い電磁波があり、悪霊の可能性を考えます。
家の事で揉めて殺された三人兄弟は〈三匹の子豚〉、森で迷い老婆に殺されたのは〈ヘンゼルとグレーテル〉の物語である事に気付くサム。
町で亡くなった少女を調べますが、特に怪しい事件はなく…。
住宅地で、シンデレラを思わせる家を見つけた兄弟は、家の中で継母に手錠をかけられ監禁されている女性を助けます。
そこに現れる黒髪の少女…ディーンは少女を追いかけますが、〈白雪姫〉を思わせる赤いリンゴを残し消えてしまいます。
〈白雪姫〉がリンゴで眠りにおちた事から、病院で昏睡状態に陥っている子供がいないかを確認する兄弟は、今回の事件の被害者の担当医でもあるギャリソン先生の娘キャリーが、ずっと目を覚まさない事を看護師に教えられます。
病室でキャリーにグリム童話を読み聞かせるギャリソン先生…夢の中でキャリーは〈赤ずきん〉のお話を聞きながら、同様の事件が町で起こるのをじっと見ています。
兄弟が病室に行ってみると、キャリーは既に成長しており、誤って洗剤を飲み昏睡状態に陥ったのは8歳の頃からだとギャリソン先生に聞かされます。
〈白雪姫〉はキャリーからのメッセージであり、キャリーが8歳の頃に継母から毒を飲まされた真実への怒りから、昏睡状態に陥ったまま、悪霊として動き回っている事に気付く兄弟。
病院に運ばれてくる獣に襲われたかのような老婆…ディーンは〈赤ずきん〉の続きがあると考え、悪い狼を退治に向かいます。
サムはギャリソン先生に、真実を告げ、キャリーを止める協力をしてほしいと訴えます。
学校帰り、悪い狼に誘拐される赤いフードの少女…ディーンは少女の家に向かい、狼から少女を助けようとします。
サムの訴えを聞き入れ、キャリーに真実を聞いたと謝るギャリソン…少女のままのキャリーが病室に現れます。
ギャリソンは驚きながらも、キャリーに気付かなかった事を謝り、人を傷付けてはいけないと言い聞かせます。
ディーンとの格闘中、我に返る悪い狼の男…少女を助け出し、解決する事件。
夜、宿からディーンを置いて抜け出すサム…十字路の悪魔を呼び出し、伝説のコルトを突きつけ、ディーンとの契約を解除しないと殺すと脅します。
ですが十字路の悪魔は、契約は自分のボスが取り仕切っているので、自分を殺しても契約解除はできないと答えます。
ボスが誰かは教えられないと話す十字路の悪魔に、怒りが爆発したサムは、十字路の悪魔を伝説の銃で撃ち殺してしまうのでした。
【つぶやき】
昏睡状態に陥っている女の子が、おとぎ話と同じ犯罪を町の住人に起こさせて、自分の悲劇を訴えようとするお話です。
少女だと思っていた女の子が、既に成長していたのは驚きました。
助けてくれたのが、王子様だったら良かったのにね…ギャリソン先生は、もう病院に縛り付けるのはあきらめると話していたので、最終的に女の字は助からなかったのかもしれませんね…。
物語ラストで、サムが十字路の悪魔を殺してしまうシーンがあります。
悪魔から取り戻して死んだのを復活させたせいなのか、ディーンが亡くなってしまう危機感からなのか、どんどん冷酷になってゆくサムの様子が気になります。