◆ WESTWORLD ◆ 2016年10月 アメリカ
Season1 10：アダムの創造 The Bicameral Mind
【概略】
管理施設、フォード博士の元にシャーロットが訪れ、役員会の全員一致で退陣が決議したので、新シナリオを発表後に引退表明するように告げます。
火事より回収され再構築されるメイヴ、その際にシルヴェスターが第六頸椎の爆弾を取り外します。
メイヴは共に回収されたヘクターとアーミスティスを修正、２人が暴れだしメイヴの脱出作戦が始まります。
地下83階のフロアに自身のシステム変更の理由を聞きに向かったメイヴは、そこに自殺をし倒れているバーナードを目にします。
フィリックスに修理してもらい復活したバーナードは、メイヴの記録を調べ、メイヴが脱走するように変更されている事に気付きます。
メイヴはバーナードの言葉を否定し、自分の意思で脱走すると告げ、ヘクター達を連れ園の出口へと向かいます。
施設内の異常に気付くスタッフ達、ヘクターとアーミスティスは対策班の足止めを引き受け、メイヴを先へと進ませます。
外へ向かう列車に乗り込むメイヴ…ですが発車寸前に娘の事が気になり列車から降りてしまうメイヴ。
シャーロットの指示でピーターを連れ出そうと、地下83階を訪れたリーは、そこに保存されていたはずの、破棄されたホスト達の姿が消えているのを見付けます。
園内、連合国軍の駐屯地からローガンと共にドロレスを探しに出たウィリアムは、ドロレスを見つける事ができず、ウエストワールドの端までたどり着きますが、この世界に素晴らしさを感じたウィリアムは、自社であるデロス社の持ち株を増や事をローガンに宣言します。
その後、ドロレスを最初の町で見つけたウィリアムでしたが、ドロレスが他のホストと同様にシナリオを繰り返しているのを見て、〈本物〉でなければ価値がないと感じます。
砂にのまれた町で黒服の男に出会ったドロレスは、墓の下から迷路盤を掘り出します。
さらに答えを求め、暴力を振るう男がウィリアムである事に気付くドロレス…そこへテディが現れ、ドロレスを連れ去ります。
ドロレスを連れ海に続く砂浜に到着するテディ…そこには新しいシナリオ「夜への旅」を発表するフォード博士と来客達がいます。
教会の下にある旧管理施設でドロレスを修理したフォード博士は、バーナードにアーノルドがドロレスに〈意識〉を生み出し、ドロレスを救う為に開園が阻止できなかった失意から、ドロレスによって殺された真実を語ります。
祝賀会場に戻りスピーチを始める博士、背後から現れたドロレスが博士を殺してしまいます。
祝賀会場の外れに居たウィリアムは森の奥から現れたホスト達に気付きます。
壇上で次々と来賓を撃ち殺して行くドロレス…その姿を見て、驚き立ちすくむテディとバーナード…。
【詳細】
旧管理施設、アーノルド博士に製作され、初めて目覚めた日を思い出すドロレス。
最初の日にアーノルドが望み、伝えようとしたことが、今ようやく分かったと語ります…。
いつもの朝、客と共に汽車で最初の町に到着するテディ。
アーノルドの思い出せの言葉に古い記憶が蘇るテディ…町で横たわる皆殺しにされた連合国軍の兵士達、そして町の人々…ドロレスだけが一人佇み微笑んでいます。
ドロレスの事を思い出し、再び汽車に飛び乗るテディ…。
砂にのまれた町、黒服の男と一緒のドロレスは、アーノルドとの記憶をたどり、教会の外にある墓地へ黒服の男を案内し、墓の下から迷路盤を掘り出します。
思い出すアーノルドとの会話…君は〈本物〉なので開園は出来ないとアーノルドはドロレスに告げます。
ドロレスに迷路盤の意味を聞く黒服の男…ドロレスは謎が解けたら自由にしてくれると話していたアーノルドが、無理だと謝り、ホストたちを皆殺しにしてこの場所を破壊してくれと、ドロレスに依頼して来たことを思い出しますが、その先を思い出す事ができず躊躇し答えられません。
その様子を見て、まだ答えが先にあると思い、ワイアットの場所を聞き出そうとドロレスを殴る黒服の男…ドロレスはテディに殺されて行く町の人々を思い出します…そこに佇むドロレスの手には銃が……私には出来ないと怯えだすドロレス。
管理施設、駅でデロス社の役員達を出迎えるシャーロットとリー。
製作室、焼けて回収されたメイヴの身体を再生成する前に、安全装置の爆弾が仕掛けられている第六頸椎を、取り替えるシルヴェスター。
身体を再生成され、メンテナス室のフィリックスの元に戻ってくるメイヴ…メイヴはタブレットで施設内の警備システムの書き換えを行い、連れ帰った仲間のホスト、ヘクターとアーミスティスにも細工をします。
フォード博士のオフィス、シャーロットが訪ねて来て、役員会の採決は全員一致で博士の退陣を決議したので、新シナリオを発表したら引退を表明するようにと博士に告げます。
メンテナンス室、回収されたヘクターとアーミスティスが目覚めて暴れ出します。
そこにメイヴがフィリックスを連れて現れ、ヘクター達に今から脱走をすると告げます。
後を追って来たシルヴェスターに、メイヴのコードを最初に修正し、休眠モードから覚めるように変更したのはアーノルド用のアクセスコードだと教えられるメイヴ…。
砂にのまれた町、黒服の男は偽物のこの世界を俺たちで本物にしようとドロレスに言いますが、もう本物の愛は手に入れた、彼の愛は本物だからウィリアムは私を助けに来てくれると答えるドロレス。
それを聞き、ウィリアムを知っているとドロレスに話す男…。
連合国軍の駐屯地からローガンと共にドロレスを探しに出たウィリアムは、ドロレスの居場所を聞き出そうと連合国軍の駐屯地を襲いますが、連合国軍の兵士から得られた情報は、ドロレスがまだ生きているという情報だけ…。
再びドロレスを探しに旅立ち、とうとうウエストワールドの端までたどり着くウィリアムとローガン…ウィリアムはここは素晴らしいと賞賛し、自社であるデロス社の持ち株を増や事をローガンに宣言します。
ドロレスを忘れられず、１人で探し続けるウィリアム…そして最初の町にドロレスを見つけますが、ドロレスは全てを忘れ他のホストと同じように、シナリオを繰り返しています。
〈本物〉でなければ価値がないと感じるウィリアム…。
お前のお陰で自分を見つけれらたとドロレスに話す黒服の男…ドロレスは男がウィリアムである事に気付きます。
その後も来園し、何度もドロレスと巡り合うが、常にこの砂にのまれた町に続くドロレスの道…何度ループしても探し物を見つけられず、亡霊を追い、記憶を彷徨っていると男は話します。
ドロレスはあなたは特別かと思っていたのに、皆と同じと告げ、この世は来るべき者のものと話しだします。
執拗に迷路の行方を知りたがるウィリアムに、あなたの迷路じゃないと告げ殴りかかり、銃をつきつけてくるドロレス…また俺の幻想を晴らしてくれた告げ、ドロレスをナイフでつきさすウィリアム…。
そこへドロレスを助けに来るテディ…テディはウィリアムを銃で撃ち、ドロレスを助け出します。
海と山が出会う約束の場所へ行きたがるドロレス、テディはドロレスを馬に乗せ、立ち去ります。
一人取り残されたウィリアムは、ドロレスが掘り起こした迷路盤を改めて確認します。
そこに現れたフォード博士に、迷路盤が迷路の中心だと言われ、説明を求めるウィリアム…君のための迷路じゃない、ドロレス達のためだと教える博士。
博士に君の目的はと聞かれ、ルールを破りホストに反撃させたかったと答えるウィリアム。
新シナリオはもっと気に入るはずと告げ、砂にのまれた町で用意されている宴席へと案内する博士。
管理施設、地下83階のフロアへ入り込む、フィリックスとメイヴ達。
奥の管理室で頭を打ち抜き倒れているバーナードを見つけたメイヴはフィリックスにバーナードの修理を依頼します。
メイヴの指示で再び目覚めたバーナードに、自分の設定を修正した誰かについて尋ねるメイヴ…メイヴの記録を調べたバーナードは、メイヴが脱走するように変更されている事に気付きます。
それを聞き、嘘だと告げ、タブレットを壊してしまうメイヴ…自分の意思で脱走するのだと言い、仲間のホストを連れて立ち去ります。
品質部、地下83階で異常が発生し、監視カメラでフロアチェックをするスタッフ。
園内、夜、ドロレスを連れ海に続く砂浜に到着するテディ。
テディの腕に抱かれ息を引き取るドロレス…ライトアップされ、沸き起こる拍手…フォード博士が現れ、新しいシナリオ「夜への旅」を発表します。
来賓席の後ろ、シャーロットは園のデータが入ったホスト ピーターを列車に乗せるようにリー促します。
管理施設、メンテナンス室で起こったアーミスティスの暴動を、カメラで確認する品質部スタッフ。
祝賀会場へ品質部のスタッフを護衛に送り、対策班に施設内の索敵殲滅を指示します。
突然、システムダウンし、封鎖されてしまう監視室…。
メンテナンス室へ戻って来たメイヴ達は、警戒態勢が発動し対策班が出動した事に気付きます。
フロアに突入してくる対策班達、ヘクターとアーミスティスは対策班の足止めを引き受け、メイヴを先へと進ませます。
園内、祝賀会場、何も知らずに新シナリオの祝宴を楽しむ賓客達。
教会の下にある旧管理施設でドロレスを修理するフォード博士。
そこに現れるバーナード、ドロレスはバーナードをアーノルドだと思います。
アーノルドは博士が殺したと疑うバーナード、博士は違うと言い真実を語り出します。
アーノルドはドロレスに〈意識〉を生み出そうと、共感力と想像力のテスト〈迷路〉を作り出し、〈夢幻〉レヴェリーのアップデートをきっかけに、ドロレスは迷路を解く事に成功します。
アーノルドと博士は開園の是非を巡って我々は言い争いますが、開園は必至…失意のアーノルドは、開発中の新キャラクター ワイアットとドロレスを統合、ドロレスはワイアットとなりテディに町のホスト達を皆殺しにさせます。
その後アーノルドは、「激しい喜びは激しい破滅を伴う」の言葉を残し、ドロレスに自分を殺させます。
ドロレスは次にテディ…最後に自分に向けて引き金を引くのでした…。
開園には漕ぎつけたが相棒を失った、続けられたのは当園を信じる出資者ウィリアムをドロレスがみつけてくれたからだと話すフォード博士。
さらに博士は、アーノルドを殺した銃を用意し、ここを出たければ、誰になるべきなのかと考えるようにドロレスに告げ立ち去ります…。
管理施設、エレベーターに乗り園のエントランスへ向かうメイヴとフィリックス。
フィリックスはメイヴに娘の居る園内の場所を渡しますが、メイヴは、もう奴らの筋書き通りに動きたくないので、娘には会いに行かないと話します。
心配するフィリックスを後にして、客に交じり列車に乗り込むメイヴ…発車15分前…。
園内、教会の中の旧管理施設から出てくるフォード博士とバーナード。
博士はバーナードに、アーノルドの死により自分の間違いを知ったと話し、アーノルドは君らを救う術を知らなかったが、私は見つけたと話します。
別れの時間が来たとバーナードに告げ、迷路盤を手渡し去って行く博士。
旧管理施設に残されたドロレス…今までずっと、アーノルドではなく、もう一人の自分の声を聞いていた事を知るドロレス。
アーノルドは、この長く生生しい悪夢に負けず、自分に向きあう事を伝えたかったのだと気づきます。
祝賀会場に戻りスピーチを始める博士、新しいシナリオは、大悪党ワイアットの自由意志での殺人で物語が始まると説明をします。
祝賀会場に現れるドロレス…不安を感じるテディに、この世界は彼らのものじゃない私たちのものと声を掛け、博士の元へ近づきます…テディはドロレスがアーノルドを殺した事を思い出します…。
博士の背後にまわるドロレス…スピーチが終わると同時に博士の頭を打ち抜くドロレス…悲鳴が上がり騒ぎ出す客席…。
スピーチ会場から少し離れた場所でたばこを吸っていたウィリアムは、森の奥から現れたホスト達に腕を撃たれ驚き、そして喜びます。
壇上で次々と来賓を撃ち殺して行くドロレス…その姿を見て、驚き立ちすくむテディとバーナード…。
園から出る列車の中…発射間近…向かいに座る母娘が気になるメイヴ…フィリックスが渡してくれたメモを確認します。
列車が発車する寸前…思わず列車から飛び降りるメイヴ…その時管理施設がシステムダウンし、ホームの電気が消灯します。
管理施設、ピーターを連れ出そうと、地下83階を訪れ驚くリー。
そこに保存されていたはずの、破棄されたホスト達の姿は消えているのでした…。
【つぶやき】
シーズン１の最終回です。どうしても長くなってしまった…この最終回自体も、いつもの回より長かったです。
アーノルド博士の死の真相をバーナードに語るフォード博士、フォード博士がどうしたいのかが、作中ずっと分からなかったのですが、フォード博士はアーノルド博士の意思を継ぎ、ホスト達を解放させたかったんですね。
最後に自身の苦悩をバーナードに話すフォード博士が印象的でした。
再びワイアットと化し、フォード博士や来賓達を殺し出すドロレス…怖すぎ…そりゃテディとバーナードも固まってしまうよね。
そしてメイヴ、脱出できたはずなのに、娘の事が気になり自ら列車を飛び降りてしまいます。
そこが、意識の芽生えた現れでもあるのかもしれませんね、そのまま脱出だとバーナード曰くシナリオ通りなんでしょうから…。
でも結局システムダウンで列車は発車できなさそうだったけど…。
なんだか気になるのは、ピーターは体内に莫大な情報を抱えたまま、ワイアットの軍団と共に戦いに出たのかしらって事でしょうか…(笑)
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